府中競馬場
個人的見解になるが、サラブレッドの血統は大きく2種類に分かれていると思っている。
簡単に言ってしまえば、「軽薄短小型」と、[重厚長大型]。
[軽薄短小型]の特徴としては、
l 器用なスピードがある
l レースセンスがいい
l クズ馬が少ない
l 底力に欠ける
l 成長力に欠ける
l 爆発力に欠ける
といったところだ。
[重厚長大型]の特徴としては、
l 不器用
l 小脚が使えない
l クズ馬が多い
l 底力に富む
l 成長力に富む
l 爆発力に富む
といったところだ。
[軽薄短小型]の代表種牡馬は、ミスプロ系、ダンジグ系、ストームキャット系といったところか。
[重厚長大型]の代表種牡馬は、サドラー系、ミルリーフ系、リボー系といったところか。
一般的に、条件戦では、底力を発揮するチャンスが少なく、「軽薄短小型」が「重厚長大型」に勝るが、
GTのような厳しいレースでは「重厚長大型」の底力が「軽薄短小型」を凌駕する。
(それでも昨今は日本でも「軽薄短小型」の台頭は著しいが)。
競馬には、「根幹距離」と呼ばれる種類のレースがある。
この手のレースでは、馬の総合的な能力が問われ、厳しいレースが展開されている。
欧州、豪州、そして日本のような芝を用いる競馬では、8F、10F、12Fのレースがそれである。
アメリカのようなダートを用いる競馬では、9F、10Fといったところか。
だから世界の超一流のGTはこの距離を用いられていることが非常に多い。
実際に、エミレーツワールドシリーズは、芝は10F、12F、ダートは10Fのレースにしか認定されないのである。
そこで、今回は根幹距離中の根幹距離、芝12Fのレースで行われる各国ダービーについて考えてみる。
例として取り上げるのが、イギリス、フランス、アイルランド、オーストラリア、そして日本ダービーである。
個人的な意見として、ダービーとは「競馬の祭典」なのだから、それ相応の血統の馬に勝って欲しいのである。
それ相応の血統が「重厚長大型」と言い切るわけにはいかないが、
少なくとも「軽薄短小型」には勝たれて欲しくないのである(笑)。
そこで、近年の各国ダービー馬の父親の血統を見てみよう。
イギリスの場合、去年のダービー馬シンダーはダンジグ系グランドロッジの子供。
(こいつはアイルランドダービー馬でもある)
フランスの場合、今年のダービー馬アナバーブルーはダンジグ系アナバーの子供。
オーストラリアでも、ミスプロ系ガイガーカウンターの子供ゴールドグルーが勝っている。
全世界的にも、「軽薄短小型」が超一流GTでも活躍しだしている。
さて、では日本ダービーはどうだろうか?
実は驚くべきことに、日本ダービー史上、ミスプロ系、ダンジグ系などの「軽薄短小型」種牡馬は
ただの一度も勝利をあげていないのである!
ちなみに今年人気でこけたクロフネも「軽薄短小型」フレンチデピュティの仔であった。
各国ダービーでも「軽薄短小型」が台頭し、日本でも様々な活躍を見せている中、
いまだに日本ダービーの牙城を崩せないのは、何かわけでもあるのだろうか?
そこには、開催地である府中競馬場に潜む特性が原因だと思う。
欧州の芝コースの特性は、くるぶしまで埋まってしまうくらいの深い芝と、うねるような坂である。
つまり、最優先される能力が、スタミナ&パワーの競馬場といえる。
アメリカの芝、ダートコースの特性は、小回り高速平坦トラックである。
まず先にスピードが要求されるタイプのコースといえる。
では、府中の芝はどうだろうか?
日本競馬は欧州、アメリカに比べて歴史が浅い。
故に、日本は欧州とアメリカ両方から競馬を学んだものと推測される。
つまり、府中の芝は、
「欧州とアメリカの良いとこ取り」馬場なのである。
府中の芝は短く刈られた高速の芝(アメリカ的)、そして最後の直線の長い坂(欧州的)。
このことと、日本ダービーで「軽薄短小型」が活躍できていないという事実、この二つから導かれる結論は、
「府中競馬場は世界で一番タフな馬場」ということだ!
日本競馬は欧米の下に位置するという風潮がある(実際僕もそう思っている節がある)が、
このことから察するに、実は府中競馬場こそ世界一の馬場なのではないか?
日本の競馬関係者よ、もう欧米にへつらう必要はないのだ!
堂々と府中こそ世界一と言い切ってしまってかまわない!
オヴライエンもやたらアメリカにばっか情熱向けやがって!くやしかったらJCを勝ってみやがれ!
(なお、JCではミスプロ系とかが勝利をあげてはいるが、そのことについては今回は言及しないでおく)
ん?でも待てよ、とゆーことは、世界一のターフで驚異的な成績を収めているサンデーサイレンスは、
世界一の種牡馬ってことになるのか?それはそれで嫌だなあ(笑)。
Written by T.M